歯周病予防が全身の健康に影響する
現在、歯肉の炎症が全身に影響を与えることは研究で明らかになっています。
毎日の口腔ケアは生活習慣病の予防にも繋がっているのです。
私達歯科医は多くの患者様の歯のクリーニングや治療を行っていますが、
お一人ずつ食事のたびにケアをすることはできないため
毎日、ご自宅での口腔ケアが重要になるのです。
全身と病気の因果
【全身】
癌 : 歯周病によって癌のリスクが高まる 可能性がある。
インフルエンザ : 歯周病菌が誘発する内毒素で ウイルスに感染しやすくなる。
関節性 リウマチ : 歯周病治療で症状が改善した報告がある。
エイズ : 歯周病菌がHIV を活性化させることで エイズ発症につながる可能性がある。
バージャー病 : 歯周病菌が患部の血管の大部分から検出されている。
肥満 : 食べなくても太りやすい体質は、 歯周病菌が肝臓と脂肪組織に脂肪を沈着させため。
動脈硬化症 : 血管内壁が厚くなって血栓ができる。 患部から歯周病菌が検出されている。
骨粗鬆症 : 骨粗鬆症の方は歯周病にかかりやすく 重症化しやすい傾向がある。
【脳】
認知症 : 歯周病予防での動脈硬化のリスクを下げて認知症の予防ができる。
【心臓】
虚血性 心疾患 : 歯周病菌が心臓で血栓を形成するリスクがある。
心筋梗塞 : 亡くなられた方の冠状動脈から歯周病原菌が検出されたという報告がある。
心内膜炎 : 歯周病菌が心臓の弁に感染することで起きる場合がある。
【肺】
誤嚥性肺炎 : 誤嚥がきっかけで歯周病菌が肺に入り、 肺炎を引き起こす。
【すい臓】
糖尿病 : 糖尿病の合併症で、重篤化した歯周病が慢性炎症としてⅡ型糖尿病を悪化させる。
【子宮】
早期低体 重児出産 : 歯周病菌の炎症を原因として、胎児の早産や低体重児出産のリスクを高める。